買取事例

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24.06.30

【彦根市 古蔵買取り日記】井伊の赤備えと、古伊万里に囲まれた一日

今回は滋賀県彦根市、旧家の立派な蔵の整理に伺いました。

扉を開けてまず目を奪われたのが、赤備えの甲冑。井伊家ゆかりの地だけに、これはまさしく「井伊の赤備え」。力強い朱塗りの胴と籠手、そして鬼のような面頬と鹿角の兜。装飾というより、威風堂々たる“戦いのための姿”がそこにありました。鎧櫃に収まっていた籠手や頭部パーツも併せて、しっかり保管されていたことが伺えます。

赤備えの甲冑
鎧兜と鎧櫃

さらに奥から出てきたのは、大量の木箱に収められた古伊万里の皿や器たち。錦手の皿や鉢、染付や色絵の見事な皿、江戸後期と思われるものも含まれており、ひとつひとつが時代の美意識を伝える逸品ばかり。

古伊万里染錦七寸皿
古伊万里染付膾皿

保管状態は非常に良く、大切に扱われてきたことがわかります。もちろん「未使用」というような現代的な意味ではなく、時代を経た自然な風合いや風格が魅力となっており、まさに“骨董の真髄”。

古伊万里通り物

畳の間には、現代作家による陶器や茶道具類も点在しており、箱書きや印のある作品も複数。作家系陶芸や昭和の民芸品まで幅広く、コレクターの息遣いを感じました。


歴史の重みを感じる甲冑と、江戸の美を今に伝える古伊万里たち。
「眠っていた蔵の中の時間」を、ひとつずつ丁寧に掘り起こす、そんな一日となりました。

ご依頼主様、このたびは貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。


古い蔵や納屋の片付けで「これは捨てていいのか迷う…」という品がありましたら、どうぞご相談ください。価値あるもの、見逃しません。

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